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新兵器
 
 2012年8月26日 自衛隊東富士公開演習。 92式地雷原処理車から発射されるロケット


日本の領土が揺れている。北方領土、竹島、尖閣諸島。小泉首相以後の年替わり総理大臣によってやはり国威が衰退して付け入るすきを与えてしまった。そう考えたくもなる。

日本は日米安保条約のもと、今のところ、有事の際は米国の庇護に頼る事が出来る。が、そのアメリカとて、今やGDPでは世界2位の中国と一戦を交える事は決してしないだろうし、ましてや中国は大量の米国債を保有している。米国にとってはむしろ日本との同盟よりは中国との関係に重きを置き換える事になっても何ら不思議ではない。勿論、軍国主義の道を辿る事は許されない。が、かっての様に政治体制やイデオロギーの垣根が曖昧になり、右だの左だのと線引きする事はあまり意味がなくなってきている。米国はやがて沖縄を捨て、安保を切り、日本を切る。それが杞憂だとしても、近隣諸国との対等の関係を維持するためには、パートナーに頼らず、専守防衛しうる国力を備えなければならない。

神が生物に与えた‛食物連鎖’は生き抜く為の本能であり、その本能は人間においても、未だに消し去る事が出来ない性として残り続けているのである。思想の違い、観念の違い、宗教の違い、政治の違い、どれも自分達が一番正しいと思う限り、物事の基準を広範囲にとらえなくてはならないのである。有史以来、人々の争いは今でも絶えない。のんびり平和主義などを唱えて、国防ををなおざりにする事ほど危険な事はない。 

8月最後の日曜日、知人から誘われて自衛隊の公開演習「富士総合火力演習」を見に行った。実はこの演習は5年前にも行った事が有るのだが、その時は大雨で30分ほど見ただけで帰ったので、ビジュアルな印象はあまりない。今回は快晴だった。目の前で展開される演習は映画さながら迫力がある。長距離砲は轟音と同時に空気振動が直接顔に伝わり破裂のエネルギーの猛烈さが分かる。
 

  

   複数の砲台から発射した砲弾が富士山の形を描いて着弾している。


さて、私は兵器の事は全く分からないが、観衆周辺からの声は初登場の「10式戦車」が注目の兵器とのことだ。製造は2年前の事だが、公開演習の場に登場するのは初めての新兵器らしい。解説によると、複数の戦車が情報を共有してシステマチックに行動する事が出来るそうだ・・・・。 うーん、待てよ、ミサイルが飛び交う近代戦争に、しかも島国日本に戦車がどれほど優れていても、効果はあるのかな・・・? この辺の疑問は残る所だが、何せ国防戦略は国民から一番遠い所にあり続けている。一体、我が専守防衛戦略は米国なしで近隣国の攻撃から防衛しうる力があるのかないのか、知りたいものである。恐怖は地震だけではない野田。 

おや、今日は随分熱くなった・・・・。 いつもの細道に戻らなければ・・・。 
そうだ、思い出した。今回のタイトルに「新兵器」と付けたのは、実は兵器の事ではない。冒頭の5枚連写写真は私の新兵器(カメラ)によって写したものだ。高速で連写する事が出来る。本当は、軍備の新兵器と我がカメラの新兵器を重ねて話を展開するつもりだったが、何だか熱くなって一方に偏り支離滅裂となった。 ま、たまにはいいか。

ともあれ、来月から我が新兵器を携えて写真教室に通う事にした。このブログの写真も少しは良くなると思う。

 


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